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挙式 神戸の珍しい効果

RFCたちは「酒類という限られた商品しか扱わないから、売り上げにも限界がある」と指摘した。 それよりも酒類だけでなく、つまみになるような菓子類やハンバーガーなどの軽いファストフードをそろえるほうが消費者には受け入れられると、繰り返し説得した。
「メーカーや問屋などの川上主導の品ぞろえより、消費者が本当に買いたい商品を店に並べることが消費者本位の店作りになる」と言い続けたのだった。 時には日本の小売構造の問題点も含め、納得いくまで話すことにした。
少しずつ江東地区内でSの考え方に理解を示す酒販店主が現れ始め、同地区への出店が軌道に乗るようになった。 初年度に出店した「S」は15店あったが、東京都内はすべて江東地区だった。

いざ開店してみると、売上高の問題は杞憂であった。 むしろ今度は、評判を聞きつけ、江東地区以外で、小売店を営む店主が加盟店になることを希望するケースも出てきて、当面出店する予定はないからと丁重に断らざるを得ない事態が生じた。
S本部としてはうれしい誤算だったが、ドミナント戦略を崩すわけにはいかなかった。 その一方で、Sの加盟店主の中に、ドミナント戦略はS同士で競合することになるのでは、と懸念する声が出始めた。
しかし、生活に極めて密着した商品を扱うコンビニでは、半径数百メートルといった画一的な商圏設定はあまり通用しない。 人の流れや交通量などによって商圏が大きく異なるからである。
主要幹線道路でS同士が向かい合っていても、それぞれ独立した商圏を形成していることを説明し理解を求めた。 今では競合の懸念よりも、むしろライバルチェーンの進出を阻み、加盟店の結束を高める結果になっている。
現在、Sの店舗数は1万干店を超え日本最大だが、出店地域は34都道府県にとどまっている。 第2位のL(8千店強)や3位のF(7千店強)が全47都道府県に出店しているのとは好対照である。
Sの社名の由来は、人間の生活時間が午前7時から午後11時であるところから生まれた。 だが、経済成長とともに都市生活者を中心に生活様式が多様化し、真夜中でも活動する人が増えてきた。
例えば深夜労働者、夜遅くまで遊ぶ若者、深夜放送を聞きながら勉強する学生など様々だ。 当然そこにはなにがしかの需要があり、もし深夜に「S」が開いていたなら、客はやってくるに違いなかった。

その仮説を検証するために創業2年目の1975年6月、福島県内の直営店で24時間営業の実験をすることになった。 S社のデータでも、深夜の営業を始めると日中の売り上げまでもが上昇するという結果が出ていた。

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